今回は、以前掲載した“メンタルの様々な症状とカウンセリング”の第2回目として、パニック障害とその治療としてのカウンセリングについてお話したいと思います。
パニック障害には、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」という3つの症状があります。
「パニック発作」はこの病気の中でも中心になる症状で、動悸や発汗、体の震え、息苦しさ、喉の詰まるような窒息感、めまい、しびれなどの症状が複数同時に起こり、強い不安や恐怖を伴います。
また「予期不安」は、パニック発作が繰り返されることで、またあの発作が襲ってくるかもしれないという漠然とした不安がつきまとうようになることです。
そして「広場恐怖」とは、繰り返しパニック発作を起こしてしまう特定の場所や乗り物などに対し恐怖を感じ、その状況を避けるようになることです。
この治療法には、まず薬を服用することで症状をコントロールしていく方法があります。
また、カウンセリングでの心理療法も有効ですのでご紹介したいと思います。
カウンセリングでは、
●自律訓練法:パニック発作に対し、心身を落ち着かせるため短時間で副交感神経を優位にするよう自分自身でコントロールする訓練法です。カウンセラーと一緒に何度も練習することで、発作時に自分で対処できるようになっていきます。
●認知行動療法:発作に関係した場所や状況を避ける行動が強い場合に、その状況に少しずつ挑戦し、克服できるよう導いていきます。また、パニック発作によって感じる不安の根底にある自分自身の認知の修正も行っていきます。
(詳しくは「認知行動療法の基本モデル」をご覧ください)
●どうしてこのような症状が出てしまうのか、一人一人の生活背景や抱えているストレスなどを伺いながら、自分自身と向き合っていくお手伝いをします。
以上のようなアプローチを組み合わせ、対応していきます。
もしカウンセリングでの治療にご興味がありましたら、遠慮なくご連絡ください。