夏の暑さにうだっていたと思ったら、短い秋が終り、もういつの間にか冬。今年ももうすぐ終わりですね。
年末年始に向けてクリスマス、忘年会、お正月など、家族や親戚、友達などと過ごす機会も増える季節です。なんだかウキウキする人もいれば、実はこの時期が毎年特に憂鬱な人やいつもに増してさみしさを感じる人もいらっしゃると思います。
ウキウキする人はいいですね。今年一年を納め、新しい年に期待している、そんなすがすがしさを感じさせます。
なんだか憂鬱な気持ちになるというのは、過去の嫌だった経験と結びついているのでしょうか?その時期と関係してか、または家族と関わるなどの状況と結びついてか?日頃蓋をして考えないようにしていたことが、つい思い出されて憂鬱な気持ちや怒り、悲しみが一気に噴出してしまったりします。そしてつい過去のことを蒸し返して家族を責めたりしちゃいます。せっかくの会がなぜかいつもさんざんになってしまいます。
そういうことがよくあると感じる方は、ちょっと難しいかもしれないけれど、できるだけ過去にとらわれないようにしてみてください。実は過去の問題が原因と思っていることが、本当は現実の中でかかえている問題である場合がよくあるからです。私たちはつい現実の問題を過去の問題にすりかえて、家族を責めることがよくあるのです。家族の過干渉や無関心、様々な家族関係にまつわる問題も、被害的にとらえるのではなく、より現在に、より自分に視点をおいて、家族関係や距離感をうまく調節できるよう改善を図ってみてください。そうすればきっといろんな過去の問題から解放され、よりウキウキとした年末年始が送れると思いますよ!Happy Holidays!
参考文献:健康ライブラリーイラスト版、境界性パーソナリティー障害のことがよくわかる本、牛島定信監修(p60)